一橋大学

EUワークショップ・報告コメント(7)

2014年7月15日法学研究科

社会学研究科地球社会研究専攻修士課程2年 南波慧 筆者は、昨年からEUワークショップで「〈境域〉のポリティクス」と題して現代欧州のボーダーに関する問題について発表してきた。これまでの、発表を要約すると、第一回では地中海の域外国境における非正規移民の状況について検討し、第二回では領域的に境界づけることの正統性をアメリカの政治哲学者マイケル・ウォルツァーの議論を基礎に検討した。第三回となる、今回は欧州の法レジーム——具体的にはEU法と欧州人権条約——がどのように「難民」に対して機能しているかノンルフールマン原則を鍵に検討した。 迫害の可能性がある国へ送還することを禁止する、ノンルフールマン原則は普遍的次元においては難民条約と拷問等禁止条約により規定されている。双方の差異は、難民条約は対象者が広い…MORE

EUワークショップ・コメンテーター(2)

2014年7月15日法学研究科

社会学研究科地球社会研究専攻2年南波慧 今回は、加藤さんが「欧州統合に関する歴史言説」、永島さんが「EUの移民政策の共通化の進展と、極右政党の台頭の関係」と題して発表をした。 加藤さんは、昨年から引き続きオットー・フォン・ハプスブルクというハプスブルク家に出自を持つ人物のテクストを中心に分析を進められた。具体的には、ハプスブルクが1967年に発表した神聖ローマ皇帝カール5世の評伝を分析しその中に見られる、ハプスブルクのヨーロッパ観、政治的スタンスを明らかにしていた。やや強引な歴史的アナロジーとして欧州の中心としての「ブルゴーニュ」を位置づけている点が興味深かった。 永島さんも昨年から引き続き、EUの移民政策についての検討を進められた。今回の発表では、移民政策の共通化と欧州諸国で近年台頭が見ら…MORE

報告者コメント(6)

2014年7月8日法学研究科

2014年6月18日(水)6限時報告 経済学研究科 比較経済・地域開発専攻修士課程2年 EM134004 今西雄也(Yuya Imanishi)   今回の本ワークショップでは、「EUにおける航空輸送の自由化(オープンスカイ)政策と対日EPA(経済連携協定)」について報告しました。これまでの報告ではEUやASEAN(東南アジア諸国連合)の自由貿易協定(FTA)やEPAでの戦略の違いや、関税同盟や国際通商政策の歴史的展開と制度面での考察を行ってきました。具体的には、EUとASEANの「共同体」としての貿易協定締結の可能性を探ることや、各種貿易交渉での関税撤廃の経緯、Eurostatなど様々なデータベースを用いた国際貿易の現状や推移の分析を行うといったことが主な内容です。今回は、修士論…MORE

報告者コメント(5)

2014年7月4日法学研究科

経済学研究科修士2年の高岡徹と申します。7月2日のワークショップで発表させていただきました。市場経済の導入によって競争が促進されると、技術水準の低い企業や、資源配分の非効率的な企業が市場から退出し、結果として産業や一国全体の効率性指標が改善するという仮説の下、EU加盟基準による市場経済化圧力と包摂国の移行経済に伴う全要素生産性の上昇を捉えたい旨を述べました。皆さんからのコメントで中心となったのは、分析対象国、期間の十分なデータが整備されていないという点、移行経済によるTFP上昇効果のみを上手く抽出できるのかという点でした。以上を参考にし、今後の論文作成活動に取り組んでいく所存です。 追記 EUワークショップの後日、経済学研究科の担当教授の方に相談したところ、データや特定効果の抽出方法の欠如は…MORE

EUワークショップ報告者コメント(4)

2014年5月28日法学研究科

「EU研究共同プログラム」 第2回 研究計画発表 商学研究科 修士課程1年 CM141120  楊 絮 こんにちは、今年度第2回(4月30日)のEUリサーチワークショップで研究計画発表をしました、商学研究科修士一年の楊絮と申します。 私は自分の主ゼミにおいて、主にアジア圏の物流事情および企業のロジスティクス戦略に関する研究を行っており、EU研究共同プログラムの参加を通じて、EUという新しい分析対象を取り入れ、より広い視野を得ることを強く望んでいます。 今回発表した研究計画のテーマは、「EU統合・拡大過程におけるロジスティクス業界の発展と課題」です。簡単にまとめてみると、EUの市場統合と東方拡大による生産拠点の移転と販売市場の拡大という背景を受けて、本研究は、EUの統合および拡大に伴う欧州物流…MORE