ルクセンブルク滞在とEU
2018年9月18日中西優美子(Yumiko NAKANISHI)
2018年8月にルクセンブルクにあるMax Planck Instituteに3週間ほどお世話になりました。
1950年5月9日にフランス外相によりシューマン宣言がだされましたが、Robert Schumanは、もともとルクセンブルクで生まれ、育ったそうです。
お父さんがロートリンゲンの出身でお母さんがルクセンブルク人、お父さんがドイツ人であったことからドイツ人の国籍をもち、その後、領土がフランスになり、フランス人になったそうです。ルクセンブルクは、国名を知っていても、よく知らない国でしたが、今回週末にシティーツアーに参加したり、美術館に行ったりして、ルクセンブルクの歴史に興味をもちました。ルクセンブルクは、自分から独立を望んだのではなく、独立を要請されたそうです。欧州委員会の委員長はユンカー(ルクセンブルク人)です。小国ですが、小国であるゆえに外交手腕に長けている、そんな国です。ベネルックス3国のベルギーやオランダとも違っていました。ルクセンブルクが欧州統合に積極的だということもとても感じました。
全然話は変わりますが、私が一橋大学の大学院生になったのは、図書館で大谷良雄先生の『EC法概説』及び先生が訳されたPierre Pescatoreの本に出会ったからです。
今回の滞在では、たまたま研究所の研究員のStoppioniさんになぜEU法に興味をもったのか、どのようにその研究を始めたのかインタビューされました。
ルクセンブルクでは、シューマンのことを知ることができ、また、自分の研究を振り返る機会ともなりました。