一橋大学

EUワークショップ 2022年12月21日のコメンテーター林さんのコメント

2023年2月9日中西優美子(Yumiko NAKANISHI)

コメント(2022.12.21)社会学研究科林雨琦sm221061今回松村さんと吉本さんの発表を聞いて、とても勉強になった。専門外なので申し訳ないが、コメントさせていただきたい。
 松村 「F.D.ローズヴェルト政権初期の対オーストリア政策―互恵通商政策と米墺関係―」
これまで戦間期のアメリカの対墺政策に関する論文を読んだことがないので、興味深いテーマだ。確かに、これまでの研究者は、アメリカの対欧州政策において、英仏独の大国との関係に焦点が当たる一方で、オーストリアなどの小国との関係にはほぼ焦点が当たっていない。今私がやっているシングルマザーの貧困に関する研究も同じ問題があるが、世間は子供の貧困を重視し、シングルマザーの貧困に関する研究や報道などは少ない。そのため、松村さんの研究意義を聞いて共感がある。私は先行研究や資料の不足のためずっと悩んでいたが、松村さんの研究を聞いて勇気が湧いた。
また、教育上の理由などから、中日戦争についてはちょっと詳しく知っている程度で、ヨーロッパ戦線についてはあまり知らなかった。今回の発表を聞いて、自分の視野の狭さに気づき、もっと勉強していこうと思う。
 吉本 「EU の共通外交安全保障政策に分類される措置の(法的)コントロールの限界」
私はこの分野に関して素人なので、吉本さんの発表は難しいけどとても面白いと思った。この発表を聞いて、今の中国では人権に関する法律はまだ足りなく、申立人の権利が十分に尊重され保障されることができないと考えている。