一橋大学

2022年6月15日 EUワークショップ コメンテーター李素芳さんのコメント

2022年6月20日中西優美子(Yumiko NAKANISHI)

「中小国におけるヘッシ戦略(ヘッシ状態)の崩壊と継続2000 年以後フィリヒンとシンカールの対中政策を中心に」

⇨EU:バルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)の対中政策を中心に

報告者 李佳欣 6月15日

 

今回の報告では、李佳欣さんが中小国におけるヘッジ戦略に関するご報告いただきました。テーマは2000年以後、米中間の激しい競争にフィリピンとシンガポールを中心に、バルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)も言及する中小国のヘッジ戦略を分析されました。

熊本先生は、バルト三国が中国との経済貿易不均衡に対して、フィリピンも中国に対する貿易赤字でも拡大していることから、バルト三国と同じく中国から強い影響を与えられるという懸念を抱えるかと指摘されました。さらに、バルト三国はソ連から離脱した以来、中国の経済力の増大に伴い、具体的にどんなヨーロッパ価値観に挑戦されるかという質問がありました。熊本先生は、バルト三国がソ連時期共産主義的な方法、例えば中央集権的な者に対する反発になるのではないかと助言されました。

中西先生は、中国がイタリアに投資が進んでいることから、中国とイタリアも経済的関係性が持つこと、また日本とEUが戦略的パートナーシップ協定では、中国とフィリピンの南シナ海問題についての認識を定めていることなど情報を共有しました。中西先生は、バルト三国がEUの加盟国として、一橋大学附属図書館から接続すれば、いつくかのデータベースが見つけると勧めました。

学生参加者たちは、フィリピンと中国との間が領土問題を抱えるのに対して、シンガポールと中国との間は接していないではないかとコメントしました。また、バルト三国は中国に対する違う点について質問され、李佳欣さんはリトアニアが2021年に台湾代表事務所が開設したことで、中国による嫌がらせる懸念があると強調しました。それに対して、エストニアは中国と経済的な発展を重視し、関係が一番安定だと思われる。