一橋大学

EUワークショップ 6月14日報告者コメント

2017年6月21日中西優美子(Yumiko NAKANISHI)

 

EUワークショップ報告 614

 

法学研究科 修士1

 

JM170015 譚天陽

 

 

EUにおけるデジタル単一市場

 

―著作権制度の現代化―

 

 

デジタル技術が作品及び他の保護対象の創造、生産、分配、利用方式を変えて、新たなビジネスモードの出現し、コンテンツの国境を越えた利用が増大化した。これらの事情を踏まえて、20155月にデジタル単一市場戦略が提案された。国家間の相違を減少し、EU域内の著作物へのオンライン訪問を拡大することを目的としている。

 

デジタル単一市場の戦略の中の一つは、著作権制度の現代化である。

 

知的財産の中で、商標及び意匠等につきましては、既に共同体制度があるが、著作権は、未だに生み出されていない。

 

現在、知的財産権の中でも著作権は、EUレベルでの統一した扱いが整備されておらず、EU加盟国それぞれの国内法に拠る処が多い。特に、ブランクメディアと録音機器に対する著作権料に加盟国によって差が大きい。加盟国の間にある著作権制度が相違し、協調性に乏しい。その他、海賊版に対する国境を超える利用の合法性を確保するのは難関。現在の法制度はデジタル時代日々の進化に劣っている。著作権者及び実演家に対する公平な報酬等が問題となっている。

 

これらの問題を解決する為に、著作権制度の現代法案が出された。主に以下の内容を含めている。1EUにおける域内の著作物へのアクセスの拡大、利用許諾契約の改善。2、著作権権利制限制度(フェアユース)の見直し、新たな類型の例外及び制限を追加する。3、より公正な市場の創設(デジタル時代におけるインタネット市場)。4、海賊版との戦い

 

法案はどのような形で正式に世に問うのか、そして、実施により、EUにどんな影響を及ぼすのかは期待できる。