一橋大学

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2015年3月26日法学研究科

法学研究科 修士課程1年 石井雅浩

昨年の4月の入学から時の移り変わりは早いものでいつの間にか2015年になっていましたが、114日に行ったワークショップ報告に関して、概要をこちらにまとめたいと思う。本報告では、4月の構想からどのような変化があったのか、全体像の再検討と本報告のその中における位置づけについて報告を行った。

修士論文及びこの共同研究プログラムにおいては、西欧諸国のエネルギー政策の形成に影響を与えてきた事例を扱うとともに、それらのダイナミクスを定量的に分析するためのモデルの形成を行おうと考えている。

冷戦期に安定的なエネルギー貿易が展開した背景について事実関係の整理を行うために学説史研究を進めており、その第一段階として、まず石油パイプライン鋼管の輸出に対する制裁及び第一次石油危機の期間について報告をさせていただいた。資料としては、冷戦期の東西貿易に関する米国の政策に関する先行研究から、東西貿易、とくにエネルギー関連物資の輸出禁止について、米国と西欧の対立や相違がどのように展開したかに関するものを中心に報告を行った。

報告後の先生方からの指摘の中で、特に意識させられたものとして、一人の論者が一定の期間の間にどのような認識の変化を持ったのかという点を問われたときに感じたものとして、大局的な分析は変化していても事象に関する分析には大きな変化がなく、そのまた逆も然りであるということがみられるということを再認識できた。また、経済史の研究として、興味深い文献を紹介してもいただくことができ、この場を有効に研究に役立てていくことの大切さを再認識することができありがたく感じた。今後も修論作成までの残り期間を大切にしていきたいという思いを新たにすることができたと感じる。