日本EUのEPAと動物福祉
2017年7月4日中西優美子(Yumiko NAKANISHI)
現在、日本とEUは、2013年から開始されたEPA/FTA交渉の大詰めを迎えている。その中でEUの動物福祉(Animal welfare)が合意のネックになっている。
今回は、EUの動物福祉にかかわる文献を紹介したい。EUの面白さやEU法を学ぶ意義も知ってほしい。
EUと第三国とのFTAに挿入されている動物または動物福祉規定について分析したものとして、
・Yumiko Nakanishi, “Animal Welfare in the European Union’s External Relations Law”, in Jeremiah Weaver (ed.), Animal Welfare, 2016, Nova Science Publsihers, 2016, pp. 125-145.
EUの動物福祉について分析したものとして、
・中西優美子「第6章 EUにおける動物福祉措置の意義と国際的な影響」同『EU環境法の最前線』法律文化社 2016年 86-122頁。
・Yumiko Nakanishi, “The Principle of Animal Welfare in the EU and Its Influence in Japan and the World”, Yumiko Nakanishi (ed.), Contemporary Issues in Environmental Law-the EU and Japan-, Springer, 2016, pp.87-113.
EUの動物福祉に関する判例研究として、
・中西優美子「EUにおける動物福祉尊重義務の位置づけ」自治研究,91巻7号, 2015年 98-109頁。
・中西優美子「動物福祉とEUアザラシ製品貿易規則の取消訴訟」一橋法学 13巻1号 2014年 299-320頁。
動物法や動物のおかれている現状について知るためには、
EU研究共同プラグラムを受講中の大学院生の本田萌さんの本
『世界のアニュマルシェルターは犬や猫を生かす場所』 ダイアモンド社 2017年
一橋大学での動物法の専門家、青木人志先生の本
『日本の動物法』第2版 2016年 東京大学出版会