一橋大学

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2014年7月4日法学研究科

経済学研究科修士2年の高岡徹と申します。7月2日のワークショップで発表させていただきました。市場経済の導入によって競争が促進されると、技術水準の低い企業や、資源配分の非効率的な企業が市場から退出し、結果として産業や一国全体の効率性指標が改善するという仮説の下、EU加盟基準による市場経済化圧力と包摂国の移行経済に伴う全要素生産性の上昇を捉えたい旨を述べました。皆さんからのコメントで中心となったのは、分析対象国、期間の十分なデータが整備されていないという点、移行経済によるTFP上昇効果のみを上手く抽出できるのかという点でした。以上を参考にし、今後の論文作成活動に取り組んでいく所存です。

追記

EUワークショップの後日、経済学研究科の担当教授の方に相談したところ、データや特定効果の抽出方法の欠如は深刻な問題であり、アプローチを変更する必要があるとのご指摘を頂きました。TFPに注目することは難しくなりましたが、紹介していただいた先行研究やデータベースを参照し、移行経済とそれに伴う経済変数の変化というテーマを今後も継続していきたいと考えています。