大月康弘先生訳『ヨーロッパとゲルマン部族国家』白水社 刊行
2019年5月24日中西優美子(Yumiko NAKANISHI)
EUワークショップを担当していただいている、大月康弘先生が翻訳されました、『ヨーロッパとゲルマン部族国家』が刊行されました。
https://www.hakusuisha.co.jp/book/b451451.html
以下、白水社のホームページからの抜粋です。
内容説明
古代末期から中世初期まで
最新の研究成果を踏まえた一冊
ローマと蛮族の接触によって、西欧社会はどう変容したのか。最新の研究成果を盛り込み、ゲルマン人諸部族の動勢に的確な展望を与える。
[目次]
序論
第一章 帝国侵入以前の蛮族
Ⅰ 量的に乏しく信憑性に欠ける史料
Ⅱ 大移動のテーゼ
Ⅲ 前進的な民族形成のテーゼ
Ⅳ ローマの影響によって蛮族がアイデンティティを獲得したというテーゼ
第二章 ローマとその周辺
Ⅰ いわゆる「大移動」
Ⅱ 交渉
Ⅲ リーメスの監視
Ⅳ 傭兵の生活
第三章 定住の形態
Ⅰ 対立関係の突然の悪化
Ⅱ 同盟軍の時代
Ⅲ 歓待の対価
Ⅳ 独立の獲得に向けて
第四章 五世紀における蛮族文化
Ⅰ 考古学的視点
Ⅱ 五世紀における蛮族の宗教
Ⅲ 相互的な文化受容の形態
Ⅳ 変化に関するローマ人の時代遅れな言説
第五章 蛮族王国の建国
Ⅰ 新しい国家
Ⅱ 行政
Ⅲ 蛮族法の構造化機能
Ⅳ 依然として続いた帝権に対する服従
第六章 蛮族王国の改宗
Ⅰ 王国経営の補助者としてのカトリック教会
Ⅱ 国家的改宗
Ⅲ イデオロギーに役立ったキリスト教化
結論
[原題]Les royaumes barbares en Occident
[著者〕
マガリ・クメール
ブリューノ・デュメジル
(訳者)
大月康弘(おおつき・やすひろ)
小澤雄太郎(おざわ・ゆうたろう)