一橋大学

EUワークショップ・コメンテーター(4)

2014年7月16日法学研究科

4月23日に行われたワークショップでの発表についてお伝えします。 発表担当は法学研究科M1の石井さんと商学研究科M1の楊さん。コメント担当は社会学研究科M2の加藤です。 今回はM1の参加者がEUワークショップでの研究構想を話す企画発表が行われました。 まず、法学研究科M1の石井さん。「ロシアとEUのエネルギー関係――EUの対内外エネルギー政策」という題目で構想が発表されました。 石井さんの構想は、冷戦期から現在に至るまでのEUのエネルギー政策の歴史的経緯を、特にロシアとの関係性について検討するものです。冷戦期の東西の対立構造の中にあっても、EU(EC)諸国はロシアから安定的にエネルギー供給を受けていた点に着目し、この関係がどうして維持・発展できたのか、について調査を進める方針とのことです。 …MORE

EUワークショップ報告者コメント(8)

2014年7月16日法学研究科

国際・公共政策大学院2年の永島です。 今回は発表者として、6/4に行いました私の発表の報告を行います。 まず、簡単に私の研究テーマについて述べたいと思います。 研究は、国際関係学・国際政治論の観点からEUの共通移民政策についてです。 特に1990年代以降、EUの移民政策の共通化が進展する同時期に、ヨーロッパでの反移民感情の高まりも進展していることに焦点を当てています。 RQは今練り直している最中で明確にお伝えできないのですが、こうしたナショナリズムの克服や民主主義を掲げるEUが移民政策の共通化を進めることと、ヨーロッパ社会の反移民感情の高まりが同時に生じる背景について、分析していきたいと思います。 「要塞ヨーロッパ(fortress Europe)」の話とも絡めて考察できればとも思っています…MORE

EUワークショップコメンテーター(3)

2014年7月16日法学研究科

国際・公共政策大学院2年の永島と申します。 今回は5月28日に行われたEUワークショップでの発表について、私がコメンテーターとして簡単にコメントを述べたいと思います。 ただ、私の怠慢のせいで少々執筆までに時間が経ち過ぎてしまったため、記憶が薄れつつあることをお詫び申し上げます。 さて。本日の発表は次の1本でした。 社会学研究科修士2年の南波さんによる「<境域>のポリティクス 第3回 欧州法レジームにおけるノン・ルフールマン原則」です。 昨年に引き続き、国境等の「境界線」で発生する政治問題について、EUの難民問題から研究されています。 発表内容の詳細は南波さんご自身が別のブログで語っておりますので割愛させていただきます。ぜひ南波さんのブログをご参照ください。 一応、簡潔に申し上げますと、難民条…MORE

EUワークショップ・報告コメント(7)

2014年7月15日法学研究科

社会学研究科地球社会研究専攻修士課程2年 南波慧 筆者は、昨年からEUワークショップで「〈境域〉のポリティクス」と題して現代欧州のボーダーに関する問題について発表してきた。これまでの、発表を要約すると、第一回では地中海の域外国境における非正規移民の状況について検討し、第二回では領域的に境界づけることの正統性をアメリカの政治哲学者マイケル・ウォルツァーの議論を基礎に検討した。第三回となる、今回は欧州の法レジーム——具体的にはEU法と欧州人権条約——がどのように「難民」に対して機能しているかノンルフールマン原則を鍵に検討した。 迫害の可能性がある国へ送還することを禁止する、ノンルフールマン原則は普遍的次元においては難民条約と拷問等禁止条約により規定されている。双方の差異は、難民条約は対象者が広い…MORE

EUワークショップ・コメンテーター(2)

2014年7月15日法学研究科

社会学研究科地球社会研究専攻2年南波慧 今回は、加藤さんが「欧州統合に関する歴史言説」、永島さんが「EUの移民政策の共通化の進展と、極右政党の台頭の関係」と題して発表をした。 加藤さんは、昨年から引き続きオットー・フォン・ハプスブルクというハプスブルク家に出自を持つ人物のテクストを中心に分析を進められた。具体的には、ハプスブルクが1967年に発表した神聖ローマ皇帝カール5世の評伝を分析しその中に見られる、ハプスブルクのヨーロッパ観、政治的スタンスを明らかにしていた。やや強引な歴史的アナロジーとして欧州の中心としての「ブルゴーニュ」を位置づけている点が興味深かった。 永島さんも昨年から引き続き、EUの移民政策についての検討を進められた。今回の発表では、移民政策の共通化と欧州諸国で近年台頭が見ら…MORE