一橋大学

EUワークショップ・コメンテーター(8)

2014年11月18日法学研究科

20141112 () EUワークショップ

商学研究科修士課程1楊 絮

今回は、本日に行われた報告のコメンテーターとして経済学研究科比較経済・地域開発専攻修士2今西さんの報告「欧州の航空行政及び航空自由政策における多角的な検証」について簡単にコメントを述べたいと思います。

今西さんは、これまでEUASEANといった各経済共同体の国際通商政策や協定の締結状況や、貿易取引の中での航空輸送や航空自由化政策について報告をしており、今回は5回報告において、主にオープンスカイ事件やEU競争法などの法制度から視える航空自由化政策や政策意思決定プロセス、オープンスカイ協定締結に向けての各国・地域の戦略についての検討を行われました。

報告後は、参加者や先生方から様々なコメントが行われ、以下のように多岐にわたりました。

①6ページの「国別コード」の意味の確認

経済学分野におけるオープンスカイ事件の引用

法律の専門言語の確認:「欧州地方裁判所」、1ページの「欧州理事会」等

報告の2節と3節の関係性

修士論文で行う予定の実証的な分析はここやらない理由

報告の後半部分の問題意識不明(航空産業のデータ取扱い)

⑦航空機運営の独占問題

独占的な行為が禁止される

公正な競争に違反していかどうかを判断する

論文は主に経済学的な分析を行うなら、事件を分析する時に「EU競争法」をどこまで扱うか。また、専門言語として、「独占禁止法」はアメリカと中国がメンに使われている。

⑧修論で取り組みたいこと:日本の航空産業をメンに、日本の国行政、航空自由化政策等を分析する。時間があれば、日本とEUの航空に関する政策の比較を行う。

⑨問題意識:競争(生産性が下がる)

⑩中国資本参入など多国籍飛行機問題

⑪日本における、LCCの運営状況(安全面、航空運賃、競争状況)

LCCの定義と分類(運賃の指標)

新規参入によって、産業の価格が下げるという結果をもたらす航空会社に指すのか

⑬日本の航空会社の財務データ(四半期ごと)を活用して、分析を行うことができる

こうしたワークショップの議論を踏まえ、どのように研究が具体化されるか、最後の論文にどのような結果が発表されるのか楽しみにしております。